外来診察室
当院には、精神科・歯科・内科疾患の患者さんが通院されています。
私達は、医師をはじめ多職種と協力し安心して受診していただけるよう「人を大切にする看護」をモットーに努めています。
2階病棟
2階病棟は、急性期から慢性期の広い範囲の方が療養されている精神療養病棟です。
精神症状の不安定な方が安心して入院生活が送れるような療養環境を提供し、症状の安定した方には基本的な日常生活の自立への支援と社会復帰を目指して、作業療法、レクリエーションを行っています。
また、患者さんと入院生活に関わる色々な問題を話し合う場として、毎週2回(月曜日・金曜日)にミーティングを開いています。 積極的な意見交換により、患者さんの自己決定を尊重しています。
療養環境を整え、患者さんの1日も早い社会復帰と自立を援助します。
3階病棟
3階は認知症治療に対応した病棟です。
認知症とは、アルツハイマー型に代表される脳の病気です。 記憶力が障がいされることに始まり、睡眠や生活のリズムが乱れ、不眠になったり、これまでできていた事ができにくくなったり、といった生活レベルの低下が生じます。 更には、不安や興奮により周囲の人達との関係性が崩れるなど、生き辛くなる疾患です。
私たちは、その人らしい生き方を尊重しながら、段階的な生活レベルの低下に応じて看護を行っています。 安心して入院治療をして頂けるように、スタッフ一同『明るく!元気に!』をモットーに日夜頑張っています。
ご家庭で病気と向き合っておられる方、早い段階で適切なケアを行えば改善することも知られています。 どうぞお気軽にご相談ください。
薬局
精神科で使う薬についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
患者さんが、「薬が心や脳に働くので怖い。」、「副作用が出るので飲みたくない。」、「飲みぐせがつくので、いやだ。」、「飲んでも良くならない、悪くなった。」などと言われるのを聞くことがあります。
いずれのお声も患者さんの日頃の思いが込められた意見だと思いますが、誤解もあります。 確かに、精神科の薬は脳に直接働き、また、身体のふるえや眠気、便秘や吐き気、習慣性などの副作用をともなうこともありますし、症状が目に見えて改善しない場合や改善してもその状態が長く続かない場合もあります。
近年、脳内の病気のことや脳内で作用する薬の働きがかなり分かってきました。 例えばてんかんという病気のことはよくご存知かと思いますが、最近高齢になって初めててんかんを発症する方も増えているようです。 てんかんでは、薬の中断で症状が再発し易く日常生活に大きな支障をきたします。 また、統合失調症や気分障がい(双極性障がい、うつ病など)も薬の中断は再発を繰り返し、脳機能の低下をきたします。 さらに、認知症においても、薬は認知機能の改善に一定の効果があることが明らかになっています。
友和病院では、薬を中断することなくきちんと飲んで頂けるよう工夫をしています。 薬が確認できるように分包紙を透明化し、簡便な服用のために一包化を心がけ、氏名や特に服用方法を大きく表示、人によっては日付をつけ、更に飲み忘れを防ぐために日付と飲む時間を書いたボードに貼って目で見て薬を飲んで頂く等々。 また、『お薬のお知らせ』はお渡しするだけでなく、薬について患者さんやご家族の方の十分な理解を得るために、副作用などについての疑問や不安など、どのような質問に対してもわかり易くお伝えするように心がけています。 どうぞ遠慮なく気軽に声をかけてください。
栄養給食科
栄養給食科では、入院患者様にお食事の提供と栄養相談及び栄養指導等の支援を実施し、患者様の健康管理に努めています。
温冷配膳車を使って適時適温での食事提供をすることができています。
正月、節分、バレンタインデー、ひな祭り、子供の日、七夕、敬老の日、クリスマス等行事の際は行事食と共に手作りのカードを添えて提供しています。
みなさんの要望を積極的に取り入れており、広島風お好み焼きやおはぎ、いろいろな麺類のメニューは患者様にとても好評です。
地元農家さんから米、小松菜、ほうれん草、葱、玉ねぎ、しいたけ、キャベツ、白菜、じゃがいも等を季節に応じて仕入れています。 毎日とれたて新鮮でおいしい野菜を提供することができています。
- 管理栄養士
- 2名
- 厨房スタッフ (株式会社日米クック)
- 9名
医師の指示のもと、食事療法が必要な外来・入院患者様へ栄養指導を行っています。
集団栄養食事指導も月に1回行っており、患者様の疑問や質問にお答えしながら楽しく行っています。 写真は集団栄養指導を実施している様子です。
リハビリテーションセンター
当院ではより治療の一環として作業療法(OT)を開始しています。 作業療法とは、国家資格を有する作業療法士が行うリハビリテーションの一つです。
入院される方々は、気の合った友達と会話をする、本を読んだりTVを観たりという一人の時間を過ごす、身の回りのことを自分で行うといった、私たちが生活で当たり前にしている事が困難になっています。
病気によって生活に障がいを持った方々に対し、個別活動や集団活動を用いて、物を作ったり、遊んだり、仕事をしたり、休んだりと様々な作業を介して関わる事で、精神機能の安定、対人スキルの獲得、生活能力の改善などを図り、その人にとってより良い生活がおくれるようにするための治療、訓練、指導を行っています。
ゲーム | ダーツやボーリングなどの室内スポーツや、グランドゴルフなど外のスポーツ |
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寺子屋 | 書字、計算、漢字、英語、間違い探し、塗り絵など |
カラオケ | カラオケ |
リラクゼーション | ストレッチや自分でできるマッサージなどのリラクゼーションプログラム |
フリーグループ | 音楽鑑賞、塗り絵、読書などをOT棟で実施 |
創作活動 | 貼り絵や飾り、手工芸など季節に応じた作品の創出 |
園芸 (4~10月) | 野菜の栽培、畑の管理、収穫祭 |
絵画 | 水彩画、油絵、版画など |
季節行事 | 花見、クリスマス会などの季節行事、レクリエーションの大会 |
体操 | 全身体操、発声練習、嚥下体操 |
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笑顔の会 | 昭和の流行歌、童謡、季節に応じた曲を使った歌唱やリズム体操など |
ゲーム | 風船バレー、魚釣り、輪投げなどのレクリエーション |
いきいきクラブ | 塗り絵、計算、音楽鑑賞、手工芸など |
季節行事 | こころの会 (回想法)や、季節イベント、茶話会など |
園芸 | 花・野菜など季節に応じた植物の育成 |
個別OT | ROM-ex (関節可動域訓練)、筋力訓練などの個別介入、福祉用具の導入や調整 |
地域連携室
ご自身のこと、ご家族の方々のご心配やお悩みについて各種相談に応じています。 相談内容は秘密を厳守しますのでご安心ください。
- 社会資源の紹介と利用
- 経済的問題について
- 各種制度の利用
- 退院先について
- 家族支援について
- 関係機関との連携
- 就労に関すること
精神障がいを持つ人々が安心して地域で生活される一助として、通所施設、相談センター及び関係機関と連携するため、会議等への出席や地域イベント紹介など行っています。